【ウォーハンマー40k】スペースマリーン戦団ガイド①

ウルトラマリーンからサラマンダーまで、基本戦団の魅力を紹介

ウォーハンマー40,000の顔ともいえる存在が、帝国最強の超人兵士であるスペースマリーンだ。彼らは正式にはアデプトゥス・アスタルテスと呼ばれ、銀河各地に存在する要塞修道院を拠点に、皇帝の敵を討つために戦い続けている。

一口にスペースマリーンといっても、その中には多くの「戦団(Chapter)」が存在する。各戦団はおおむね1000人ほどの戦士で構成され、独自の紋章、色、戦闘教義、伝統を持つ。青い鎧の規律正しい戦士もいれば、白い鎧で戦場を駆け抜ける騎馬戦士のような者たちもいる。黒い鎧で影から襲いかかる戦団もあれば、炎とメルタ兵器を愛する鍛冶職人のような戦団もいる。

第1回では、比較的コデックス準拠に近い主要戦団を紹介する。これらはコデックス・アスタルテス(戦いの聖典)に従う傾向が強く、ルールやユニット構成としては標準的なスペースマリーンに近い。ゲームではコデックス:スペースマリーンのみで楽しむことが可能だ。ただし、それぞれに明確な個性があり、アーミー選びの楽しさにつながっている。

 

 

ウルトラマリーン

規律と柔軟性を兼ね備えた、40kの代表戦団

ウルトラマリーンは、ウォーハンマー40,000における最も有名なスペースマリーン戦団だ。ボックスアートや宣伝画像で目にする青い鎧の戦士たちは、多くの場合このウルトラマリーンである。

彼らは、戦団の在り方を定めた軍事教典コデックス・アスタルテスを最も忠実に守る戦団として知られている。この教典を書いたのが、彼らの遺伝上の父である総主長ロブート・グィリマンだ。グィリマンは現在の設定では帝国へ帰還しており、帝国摂政として人類の存続を支えている。

ウルトラマリーンの本拠地は、銀河東部に存在する豊かな小帝国ウルトラマールで、その中心惑星がマクラーグである。彼らはローマ帝国風の意匠を持ち、兜のクレスト、月桂冠、短剣風の剣など、古典的で堂々としたデザインが特徴だ。

ミニチュア面でも、ウルトラマリーンは非常に恵まれている。総主長ロブート・グィリマンをはじめ、戦団長マルネウス・カルガー、主任司書官ヴァロ・ティグリウス、そしてゲーム『Space Marine 2』でも知られるタイタスなど、固有キャラクターが豊富に存在する。さらにヴィクトリクス・オナーガードのような専用ユニットもあり、標準的な戦団でありながら、かなり特別感のあるアーミーを作ることができる。

ゲーム上では、ウルトラマリーンは柔軟性が最大の強みだ。射撃、白兵戦、機動力、防御、どれか一つに極端に偏るのではなく、状況に応じて戦い方を変えられる。第10版ではグラディウス・タスクフォースが特に強力な編成として知られ、前進して射撃したり、突撃したり、戦場の流れをコントロールしやすい。

初めてスペースマリーンを始める人にとって、ウルトラマリーンは非常に分かりやすい選択肢だ。設定、ミニチュア、ルール、どれを取っても情報量が多く、集めやすい。青い鎧の正統派ヒーローが好きな人には、まさに王道の戦団である。



ホワイト・スカー

戦場を駆け抜ける白き騎馬戦士

ホワイト・スカーは、白い鎧をまとった高速戦闘の達人たちだ。モンゴル騎馬民族を思わせるテーマを持ち、バイクや高速車両を駆使して敵を翻弄する。

彼らの戦い方は、真正面からじっくり撃ち合うものではない。高速で接近し、敵の弱点を突き、反撃を受ける前に離脱する。戦場全体を大きく動き回りながら、必要な場所に必要な戦力を叩き込むのがホワイト・スカーらしい戦い方だ。

固有キャラクターとしては、コルッサーロ・ハーンや、バイクに乗ったスボデン・ハーがいる。特にバイク部隊やアウトライダーと組み合わせることで、戦団の雰囲気を強く出せる。

ゲーム上では、ストームランス・タスクフォース“穂先の同胞団” 特務部隊などのデタッチメントが彼らの機動戦を表現している。前進して突撃できる能力や、敵の攻撃に対して素早く位置を変えるリアクティブムーブ系の能力は、まさに高速襲撃部隊といった印象だ。

ただし、現在のミニチュア展開では、ホワイト・スカー専用の強力なバイク系エリートがやや不足している。そのため、設定上のイメージに比べると、ゲーム上では少し物足りなさを感じる場面もある。それでも、白い装甲、疾走感、ヒット・アンド・ラン戦術に惹かれるなら、とても魅力的な戦団だ。



レイヴンガード

影から襲う、黒き隠密戦団

レイヴンガードは、隠密、奇襲、ゲリラ戦を得意とする戦団だ。黒いパワーアーマーをまとい、敵の目をかいくぐって重要目標を暗殺・破壊する。正面からの堂々たる戦いよりも、影からの一撃を重視する戦団である。

彼らは総主長コルヴス・コラックスの子らであり、本拠地はデリヴァランス。陰鬱で沈んだ雰囲気を持ちながらも、虐げられた者を救う反逆者的な側面もある。見た目としては、鳥の頭骨や羽根の意匠、ジャンプパック、ライトニングクロウなどがよく似合う。

固有キャラクターでは、ケイヴァーン・シュライクが代表的だ。ジャンプパックを装備した白兵戦キャラクターで、部隊全体を隠密的に運用する能力を持つ。また、近年追加されたアーソン・シャーンも、単独行動に優れた高速キャラクターとして注目されている。

ゲーム上では、影印の鉤爪のようなデタッチメント編成が、レイヴンガードらしい戦い方を支える。遠距離から攻撃されにくくなったり、部隊を戦略的予備戦力へ戻して再配置したりする能力は、敵にとって非常に厄介だ。

レイヴンガードは、正面衝突よりも位置取りや奇襲を楽しみたい人に向いている。黒い鎧の隠密部隊、ジャンプパックによる急襲、狙撃や偵察部隊の活用に魅力を感じるなら、非常に雰囲気のある戦団である。



アイアンハンズ

肉体は弱く、機械こそ完全である

アイアンハンズは、「肉体は弱い」という思想を持つ冷徹な戦団だ。彼らは戦士としての肉体を、バイオニクス、機械義肢、センサー、演算装置で強化し、より完全な存在へ近づこうとする。

彼らの総主長フェルス・マヌスは、ホルスの大逆の初期にフルグリムの裏切りによって討たれた。以後、アイアンハンズは感情よりも論理、名誉よりも効率を重視するようになった。戦団長ではなく鉄の評議会によって統治される点も、他戦団とは大きく異なる。

ミニチュア面では、バイオニックアームや機械的な装飾が特徴だ。固有キャラクターの鉄父・フェイロスは、技術司祭とチャプレインを合わせたような存在で、車両修理や防御支援に優れる。もう一人のキャラクター、カーノク・ヴァールはターミネイターアーマーをまとった指揮官で、重装歩兵との相性が良い。

ゲーム上では、アイアンストーム・スピアヘッドのようなデタッチメントを使用した、戦車・ドレッドノート支援に特化した編成が似合う。重火力、車両、ドレッドノートを並べ、冷静に敵を削っていく戦い方だ。

ただし、競技的な強さでは、現状やや控えめな評価を受けることもある。固有キャラクターや専用編成が極端に強いわけではなく、他の戦団に比べると大会上位で見る機会は少なめだ。それでも、機械化された冷酷なスペースマリーン、大量のドレッドノート、重火力戦が好きなら、アイアンハンズは非常に強い個性を持つ。



サラマンダー

炎と鍛冶、そして民を守る緑の戦士

サラマンダーは、緑の鎧をまとった鍛冶職人の戦団だ。総主長は不死者とも呼ばれるヴァルカン。彼らの本拠地ノクターンは火山に満ちた過酷な世界であり、その文化は戦団の武器作りと炎への信仰に強く影響している。

サラマンダーはフレイマー、メルタ、サンダーハンマーといった武器を好む。敵を炎で焼き払い、装甲目標をメルタで溶かし、近接戦では職人技のハンマーを振るう。その姿は非常に恐ろしく、黒い肌と赤い目も相まって、ドラゴンの戦士のような印象を与える。

しかし意外にも、サラマンダーは帝国の中ではかなり人道的な戦団として知られている。彼らは民間人を単なる資源として扱うのではなく、守るべき存在として見る。暗いウォーハンマー40,000世界において、比較的「善良なヒーロー」として語られることが多い戦団だ。

固有キャラクターには、キャプテンアドラックス・アガトンと、鍛冶父ヴァルカン・ヘスタンがいる。アドラックスはハンドフレイマーとサンダーハンマーを持つ強力な白兵戦キャラクターで、ブレイドガード・ベテランとの相性が良い。ヴァルカン・ヘスタンは、メルタやフレイマーを強化する能力を持ち、インフェルヌス・スカッドランドレイダー・リディーマーと組み合わせると非常に強力だ。

ゲーム上では、ファイアストーム・アサルトフォース〈工炉の父〉の探索団のようなデタッチメントが、短距離火力を最大限に活かす。接近して炎とメルタを叩き込む戦い方は分かりやすく、見た目にも派手だ。

初心者にもおすすめしやすい戦団である。炎、鍛冶、ドラゴン、重厚な英雄性、そして民を守る精神に惹かれるなら、サラマンダーは非常に魅力的な選択肢だ。



インペリアルフィスト

防衛戦と包囲戦の達人

インペリアルフィストは、黄色い鎧をまとった防衛戦と包囲戦の名手だ。総主長ローガル・ドルンの子らであり、ホルスの大逆では地球を守るために圧倒的な裏切り者の軍勢と戦った。

彼らの象徴は、揺るがぬ防御、規律、そしてボルター火力である。要塞を守り、壁を築き、最後の一兵まで戦い続ける。敵対関係としては、同じく包囲戦を得意とする裏切り者のアイアンウォリアーとの因縁が深い。

固有キャラクターには、巨大なパワーフィストを持つトール・ガラドン、そしてターミネイターアーマーをまとった英雄ダルネス・ライサンダーがいる。どちらも重装甲の敵を打ち砕く力を持ち、戦団のテーマに合っている。

ゲーム上では、アンヴィル・シージフォースのデタッチメントが彼らの防衛戦を表す編成だ。静止して射撃することで火力を高める方向性だが、第10版の40kは地形が多く、移動が重要なゲームになっているため、競技的にはやや厳しい評価を受けている。

それでも、重火器、ヘヴィ・インターセッサーセンチュリオンターミネイターなどを並べた重厚な軍勢は、見た目の説得力がある。防衛戦、包囲戦、ボルターの弾幕、黄色い鎧の不屈の戦士が好きなら、インペリアルフィストは非常に魅力的だ。

また、後継戦団であるクリムゾンフィストも重要な存在である。彼らはローグトレーダー時代から知られる由緒ある戦団で、戦団長ペドロ・カントールを中心に、オルクの侵攻から故郷を取り戻した英雄的な歴史を持つ。青い鎧と赤い拳、ベテラン兵、ボルター戦術に惹かれるなら、クリムゾンフィストも素晴らしい選択肢だ。

 

 

1回では、比較的コデックス準拠に近い戦団を紹介したが、次回は、より独自色の強い戦団を見ていこうと思う。

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