ダークエンジェル、ブラックテンプラー、ブラッドエンジェルなど個性派戦団を紹介
第1回では、比較的コデックス準拠に近い戦団を紹介した。第2回では、より独自色の強い戦団を見ていく。
これらの戦団は、標準的なスペースマリーンの範囲を超えた専用ユニットや専用キャラクターを多く持ち、見た目も戦い方も大きく異なる。ショップでアーミーを選ぶときにも、「この戦団は見た目で選びたくなる」という魅力が非常に強い。
そのためゲーム面では独自のコデックス:サプリメントが発売されているため、固有ユニットや固有ルールが多く存在するのが特徴だ。
ダークエンジェル
秘密を抱えた、修道騎士の戦団

ダークエンジェルは、最も古きスペースマリーン戦団の一つであり、修道騎士のような雰囲気を持つ。ローブをまとった戦士、剣、誓約、隠された秘密。彼らは見た目からして、他の戦団とは違う重厚な魅力がある。
しかし、ダークエンジェルの最大の特徴は、その秘密主義にある。ホルスの大逆の際、彼らの軍団の一部は裏切りへと堕ちた。その存在は堕天使、すなわちフォールンと呼ばれ、ダークエンジェルは現在もその恥を隠し続けながら、彼らを追い続けている。
戦団内には、複数の象徴的な部隊が存在する。黒い装甲の高速部隊レイヴンウィングは、バイクやスピーダーで敵を追い詰める。そして骨色のターミネイター部隊デスウィングは、戦団の鉄槌として裏切り者に止めを刺す。通常の緑色の戦士たちと合わせて、三つの異なる見た目を一つのアーミー内で楽しめるのも大きな魅力だ。
近年の物語では、総主長ライオン・エル=ジョンソンが帰還したことにより、ダークエンジェルは大きな注目を集めた。ミニチュアとしても、ライオンは非常に存在感のあるモデルで、謎めいたウォッチャー・イン・ザ・ダークを従え、皇帝の盾と剣を携えて戦う。
他にも、戦団長アズラエル、尋問官アスモダイ、デスウィング・ナイト、インナーサークル・コンパニオンなど、専用モデルが豊富だ。特にデスウィング・ナイトは、巨大な盾と武器を持った重装騎士として、非常に人気が高い。
ゲーム上では、デスウィング・ナイトやライオンを中心とした硬い前線が魅力だ。岩牢の憤怒デタッチメントのような編成では、部隊全体が倒されにくくなり、重装ユニットの強さをさらに高めることができる。アズラエルとヘルブラスターの組み合わせも定番的に強力だ。
秘密、騎士、ローブ、剣、プラズマ、そして罪を背負った戦団という雰囲気に惹かれるなら、ダークエンジェルは非常におすすめである。
ブラックテンプラー
終わらぬ十字軍を続ける、苛烈な騎士団

ブラックテンプラーは、インペリアルフィストの後継戦団でありながら、その戦い方は大きく異なる。彼らはコデックス・アスタルテスを厳密には守らず、銀河各地で終わりなき十字軍を続ける、狂信的な騎士団だ。
黒い鎧、白い十字、タバード、鎖で手首に固定された武器。彼らのミニチュアは、まさに宇宙の聖騎士といった姿をしている。異端者、異種族、魔女を憎み、皇帝の名のもとに前進し続ける姿は非常に分かりやすく、人気も高い。
ブラックテンプラーの特徴的なユニットがプライマリス・クルセイダー・スカッドとソードブレザレンだ。クルセイダー・スカッドでは、正式なバトルブラザーであるイニシエイトと、見習いであるネオファイトが同じ部隊で戦う。これは中世騎士と従者のような関係を思わせる。ソードブレザレンは、豪華な武器と装飾を持つ白兵戦エリートで、見た目も非常に格好良い。
固有キャラクターも充実している。大元帥ヘルブレヒトは強力な白兵戦指揮官であり、グリマルドゥスは聖遺物を運ぶ従者たちを伴った象徴的なチャプレインだ。そしてエンペラーズチャンピオンは、黒き剣を掲げ、敵の英雄に一騎打ちを挑む戦団の象徴的存在である。
ゲーム上では、白兵戦に寄せた戦い方が似合う。ソードブレザレンにキャステランやマーシャルを加えて突撃させると、非常に高い打撃力を発揮する。エンペラーズチャンピオンも、アサルト・インターセッサーなどと組ませることで敵の重要キャラクターを討ち取りやすい。
ただし、現状では専用デタッチメントの評価がやや控えめで、競技的にはグラディウス・タスクフォースなどのデタッチメントを使うプレイヤーも多い。とはいえ、見た目、設定、白兵戦の分かりやすさは抜群である。
黒い騎士、十字軍、聖遺物、剣と鎖、皇帝への狂信。そうした要素が好きなら、ブラックテンプラーは非常に魅力的な戦団だ。
ブラッドエンジェル
美しき天使にして、呪われた殺戮者

ブラッドエンジェルは、スペースマリーンの中でも特に人気の高い戦団の一つだ。赤い鎧、天使的な意匠、ジャンプパックによる高速突撃、そして悲劇的な遺伝的欠陥。彼らは英雄的で美しい一方、内側に恐るべき呪いを抱えている。
彼らの総主長サングィニウスは、ホルスの大逆の最終局面で、ホルスに討たれた。その死の記憶は、今も彼の子らに刻まれている。ブラッドエンジェルには二つの遺伝的欠陥が存在する。一つは、戦いの中で殺戮衝動に飲み込まれる赤き渇き。もう一つは、サングィニウスの最期の幻視に囚われる黒き怒りである。
黒き怒りに堕ちた戦士たちは、やがて正気を失い、デスカンパニーへと送られる。彼らはチャプレインに導かれ、戦場で名誉ある死を遂げることを望まれる。これは非常に悲劇的だが、ブラッドエンジェルの魅力を決定づける重要な要素だ。
ミニチュア面では、ダンテ、メフィストン、サングィナリーガード、デスカンパニーなどが代表的だ。第10版では一部モデルが刷新されたが、特にサングィナリーガードについては、以前の翼付きジャンプパックがなくなったことを惜しむ声も多い。それでも、金色の天使的エリートとしての存在感は強い。
ゲーム上では、ブラッドエンジェルは非常に攻撃的な白兵戦アーミーだ。レイジカースド・オンスロートやリベレーター・アサルトグループのようなデタッチメントでは、突撃時に攻撃回数や筋力が上がり、敵を一気に粉砕する力を持つ。
レマルテス率いるデスカンパニーや、サングィナリーガードによる高速突撃は非常に強烈だ。ジャンプパックで素早く接近し、先手で敵を叩き潰す戦い方が好きな人にはたまらない。
美しい英雄性と、制御不能の狂気。その両方を持つ戦団を使いたいなら、ブラッドエンジェルは最高の選択肢だ。
デスウォッチ
異種族を狩る、異端審問庁の特殊部隊

デスウォッチは、通常の戦団とはかなり異なる存在だ。彼らは異端審問庁のオルド・ゼノスに仕える対異種族専門の戦闘部隊である。
特徴的なのは、隊員がさまざまな戦団から派遣されていることだ。ウルトラマリーン、スペースウルフ、ブラッドエンジェル、インペリアルフィストなど、異なる出自を持つスペースマリーンが一時的にデスウォッチへ参加し、異種族との戦いを学ぶ。
そのため、デスウォッチは「自分の好きな戦団の肩章を残しつつ、黒い鎧で統一する」という独特の見た目を楽しめる。左肩の銀色の肩当てと、黒い装甲は非常に印象的だ。
彼らの主力はキルチームである。複数の種類のスペースマリーンを組み合わせ、任務に応じた精鋭部隊として運用する。特殊弾薬、近距離火力、白兵戦、テレポート戦術など、エリート部隊らしい戦い方が魅力だ。
第10版では一時期、デスウォッチの扱いに不安があった。インペリアル・エージェント側へ統合されるような流れもあり、独立したアーミーとしての先行きが心配された。しかし、その後デジタル版インデックスによってキルチームを中心としたルールが戻り、再び戦えるアーミーになっている。
現在はブラックスピア・タスクフォースが中心的なデタッチメント編成で、キルチームに会心ヒット、連続命中、精密攻撃などの効果を与えながら、強力な攻撃を叩き込む戦い方ができる。
ただし、モデル展開の将来性は少し不透明だ。新しいキルチーム・デスウォッチはあるものの、ウォッチマスターやウォッチキャプテン・アルテミスなどは更新が期待される状態である。
異種族狩り、特殊部隊、さまざまな戦団の混成部隊というテーマが好きなら、デスウォッチは非常に個性的な選択肢だ。
スペースウルフ
氷の世界から来た、野性の戦士たち

スペースウルフは、氷の惑星フェンリスを本拠地とする、ヴァイキング風の戦団だ。彼らはレマン・ラスの子らであり、帝国の処刑人としての歴史を持つ。
彼らはコデックス・アスタルテスに縛られず、独自の大中隊を編成して戦う。勇敢で豪放、血気盛んで、白兵戦を好む。パワーウェポンやストームシールドを携え、名誉あるサガを求めて戦場へ突撃する姿は、まさに宇宙のヴァイキングである。
スペースウルフにも遺伝的欠陥がある。カニス・ヘリックスと呼ばれるそれは、彼らに獣のような牙と野性を与える。極端な場合、戦士はウルフェンと呼ばれる獣人のような姿へ変貌してしまう。
第10版では、スペースウルフはかなり多くのモデル更新を受けた。ブラッドクロウやグレイハンター、ウルフガード・ヘッドテイカー、ウルフガード・ターミネイターなど、戦団らしい新しいユニットが登場している。戦団長ローガン・グリムナーの新モデルも非常に評価が高い。
ゲーム上では、白兵戦を中心にしつつ、サンダーウルフ・キャバルリーのような騎乗ユニットも大きな特徴だ。巨大な狼にまたがったスペースマリーンが敵陣へ突撃する姿は、他戦団にはないインパクトがある。
ストームランス・タスクフォースデタッチメントとの相性も良く、騎乗ユニットを強化しながら突撃する戦い方ができる。ビヨルン・ザ・フェルハンデッドやアルヤック・ロックフィストなどの英雄も、戦団の物語性を高めてくれる。
ヴァイキング、狼、氷の世界、英雄譚、豪快な白兵戦。そうした要素が好きなら、スペースウルフは非常に楽しい戦団である。
第2回では、独自のサプリメントが出ている戦団を紹介したが、最終回となる次回はグレイナイトと様々な後継船団を見ていこうと思う。




