【ウォーハンマー40k】スペースマリーン戦団ガイド③

グレイナイト、後継戦団、自作チャプターの楽しみ方

第1回、第2回では、主要なスペースマリーン戦団を紹介してきた。最終回では、他の戦団とは大きく異なる特殊な存在であるグレイナイト、そして後継戦団や自作チャプターの楽しみ方について見ていきたい。

ウォーハンマー40,000の魅力は、公式設定の戦団を選ぶだけではない。自分だけの戦団を作り、その背景や色、紋章、戦い方まで自由に考えられることにもある。むしろ、そこにこそスペースマリーンというアーミーの大きな面白さがある。

 

グレイナイト

悪魔を狩る、銀色の秘匿戦団

グレイナイトは、他のスペースマリーン戦団とはまったく異なる存在である。彼らは帝国の中でも、ごく一部の者しか存在を知らない秘密の戦団だ。その任務はただ一つ、渾沌の悪魔を狩り、ワープの脅威を封じることである。

彼らは異端審問庁と深い関係を持ち、オルド・マレウスの戦力として活動する。すべての戦士がサイカーであり、同時に悪魔の誘惑に屈しない不屈の精神を持つ。通常のスペースマリーンが皇帝の敵全般と戦う存在だとすれば、グレイナイトはその中でも特に悪魔とワープの脅威に特化した特殊部隊である。

彼らの創設には、皇帝マルカドールが関わったとされる。本拠地は土星の衛星タイタン。戦団長はカルドール・ドライゴであり、彼は呪いによってワープの中を永遠に戦い続ける運命を背負っている。

見た目としては、銀色の装甲、聖印、刻まれた文字、ネメシス・フォースウェポンが特徴だ。悪魔を退ける祈祷文や封印が全身に刻まれた姿は、通常のスペースマリーンとはまた違う神聖さがある。

現在のモデルレンジは、多くのキットが5版時代のものということもあり古さが目立つ部分もある。主力はストライク・スカッドグレイナイト・ターミネイターパラディン、そしてネメシス・ドレッドナイトだ。これらのキット自体は選択肢が多く、今でも十分魅力的ではある。しかし、最新のプライマリス・スペースマリーンと並べると、サイズ感の違いを感じる人も多い。

そのため、グレイナイトは今後のモデル更新が非常に期待されているアーミーでもある。もしゲームズワークショップが本格的に更新するなら、ストライク・スカッドターミネイターネメシス・ドレッドナイト、そしてカルドール・ドライゴなどのキャラクターが新しくなる可能性がある。

ゲーム上では、グレイナイトはテレポートを駆使するエリートアーミーだ。部隊が何度も戦場を移動し、重要地点へ現れ、敵を討つ。数は少ないが、各ユニットが強力で、サイキック的な演出も多い。

デタッチメントとしては、ウォープベイン・タスクフォースバニッシャーが使われることが多い。ピュリファイアネメシス・ドレッドナイト城主・クロウェインターセプターなどが主力候補となる。

ただし、今から集め始める場合は、モデル更新の可能性も頭に入れておきたい。現行モデルがすぐ使えなくなるとは限らないが、近い将来に新しいキットが出るなら、待ちたいと考える人もいるだろう。

それでも、銀色の悪魔狩り、全員サイカー、テレポート戦術、聖なる武器という要素に惹かれるなら、グレイナイトは唯一無二の魅力を持つアーミーである。

 

後継戦団という選択肢

ここまで紹介してきた戦団の多くは、第一創設戦団や、独自モデルを持つ有名戦団だった。しかしウォーハンマー40,000の世界には、それ以外にも膨大な数の後継戦団が存在する。

後継戦団とは、第一創設戦団の遺伝子種子を受け継いで作られた戦団のことだ。たとえば、クリムゾンフィストインペリアルフィストの後継戦団であり、フレッシュテアラーブラッドエンジェルの後継戦団である。

後継戦団の魅力は、公式設定がありながら、第一創設戦団ほど縛りが強すぎない点にある。ある程度の背景や色、戦い方は決まっているが、プレイヤー自身の解釈やアレンジを加えやすい。

代表的な後継戦団をいくつか紹介しよう。

 

フレッシュテアラー

血に飢えた、危険なブラッドエンジェル後継戦団

フレッシュテアラーは、ブラッドエンジェルの後継戦団として特に有名だ。彼らはガブリエル・セスに率いられる、非常に攻撃的で危険な戦団である。

ブラッドエンジェルの持つ赤き渇き黒き怒りの影響を強く受けており、その戦い方は苛烈そのものだ。英雄的というよりも、制御不能に近い殺戮衝動を抱えた戦団として描かれることが多い。

ルール面では、現在の専用サポートは限定的だが、ブラッドエンジェル系のルールや、白兵戦寄りのデタッチメントで表現しやすい。赤黒いカラーリングと凶暴な雰囲気が好きな人には非常に魅力的だ。

 

ブラッドレイヴン

知識と謎に包まれた、人気ゲーム出身の戦団

ブラッドレイヴンは、PCゲーム『Dawn of War』で有名になった戦団だ。赤い鎧と白い肩当てを持ち、知識や秘宝の収集に強い関心を持つことで知られている。

彼らの遺伝的な起源は不明であり、一部ではサウザンドサンとの関係を噂されることもある。また、他戦団の遺物を「借りて」いるという冗談めいた評判もあり、ファンの間では非常に愛されている。

ゲーム上では、ライブラリアンを中心にした編成や、ウルトラマリーン系の柔軟なルールで表現すると雰囲気が出る。公式専用モデルは少ないが、自作や改造の余地が大きい戦団だ。

 

レッドスコーピオン

フォージワールドで掘り下げられた厳格な戦団

※フォージワールドも名称が無くなり、キットも絶版となったので、資料自体が少なくなってしまいました・・・

レッドスコーピオンは、かつてフォージワールドバダブ戦争関連書籍で詳しく掘り下げられた戦団だ。非常に規律を重んじ、遺伝子の純粋性を重視する戦団として知られている。

色は灰色を基調としており、落ち着いた軍事的な雰囲気がある。あまり派手な戦団ではないが、渋い設定を好む人には非常に向いている。

そしてこの船団は、実は私が始めて作ったマリーンの船団だ!

ウルトラマリーンの後継船団と言われ、とてもバランスよく遊べるのも楽しい。またグレーという色が他のメジャー船団には無いため、とても注目してもらえるぞ!(体験談)

 

ラプター

実用主義のレイヴンガード後継戦団

*ここまで来ると公式サイトに資料がほとんどないぜ⋯著作権の関係で別サイトからは持ってこれないので、warhammer communityで紹介されたPETE HARRISON氏の作品をご覧ください。

ラプターは、レイヴンガードの後継戦団で、実用主義的な戦い方を好む戦団だ。派手な英雄性よりも、現実的な戦術、迷彩、狙撃、偵察、奇襲を重視する。

ミリタリー色の強いスペースマリーンを作りたい人には非常におすすめだ。緑系や迷彩系の塗装もよく似合い、通常の派手な戦団とは違う渋さを楽しめる。

 

自作チャプターという最大の楽しみ

スペースマリーンの大きな魅力は、自分だけの戦団を作れることだ。

何色の鎧にするのか。どの第一創設戦団の後継なのか。何を信じ、どんな戦い方をするのか。どんな過去を持ち、どんな敵と因縁があるのか。そうした設定を自由に作ることができる。

たとえば、以下のような考え方ができる。

炎と鍛冶が好きなら、サラマンダーの後継戦団にする。
隠密や狙撃が好きなら、レイヴンガードの後継戦団にする。
騎士や十字軍風の見た目が好きなら、ブラックテンプラー風の独自戦団にする。
青や赤ではなく、自分の店やチームのテーマカラーで塗るのも面白い。

ルール面でも、必ずしも塗装とルールを完全に一致させる必要はない。自作戦団として塗り、ゲームでは自分のイメージに合ったデタッチメントを使えばよい。たとえば、サイカー重視の戦団なら蔵書院の評議団等のデタッチメントルールを使ってもよいし、突撃を多く行いたいならブラッドエンジェル系の戦い方を参考にしてもよい。

大切なのは、「自分の戦団」として愛着を持てることだ。ウォーハンマー40,000は、単に強いリストを組むだけのゲームではない。背景を考え、色を決め、ミニチュアを組み立て、塗装し、戦場で物語を作るゲームでもある。

 

どの戦団を選べばよいか

最後に、戦団選びの目安を簡単にまとめてみよう。

正統派の青い英雄が好きなら、ウルトラマリーン
高速戦とバイクが好きなら、ホワイト・スカー
隠密、狙撃、黒い鎧が好きなら、レイヴンガード
機械化、ドレッドノート、重火力が好きなら、アイアンハンズ
炎、メルタ、鍛冶、民を守る英雄性が好きなら、サラマンダー
防衛戦、ボルター、黄色い鎧が好きなら、インペリアルフィスト
秘密を抱えた修道騎士が好きなら、ダークエンジェル
十字軍と狂信的な白兵戦が好きなら、ブラックテンプラー
美しさと狂気、ジャンプパック突撃が好きなら、ブラッドエンジェル
異種族狩りの特殊部隊が好きなら、デスウォッチ
ヴァイキング、狼、豪快な白兵戦が好きなら、スペースウルフ
銀色の悪魔狩りとテレポート戦術が好きなら、グレイナイト

そして、どれにも完全には当てはまらないなら、自分だけの戦団を作ればよい。

スペースマリーンは、ウォーハンマー40,000の中でも最も自由度が高いアーミーの一つである。公式戦団を選んでもよし、後継戦団を選んでもよし、自作チャプターを作ってもよし。重要なのは、自分が「この戦団で戦いたい」と思えることだ。

ミニチュアを並べたときに格好いいか。塗っていて楽しいか。設定に惹かれるか。ゲームで使いたい戦い方か。

その答えが見つかれば、あなたのスペースマリーン戦団は、もう戦場へ出る準備ができている。

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