フレイムズ・オブ・ウォーの紹介

はじめに

こんにちは。岡山のホビーショップ クラフトステーション のオオモリです。いつもお店やサイトを利用してくれている皆さん、本当にありがとうございます。

この8ヶ月ほど有志のプレイヤーたちと一緒に翻訳作業に追われていたのだが、ようやく一段落つきました。これでようやく「フレイムズ・オブ・ウォー(Flames of War)」を本格的に紹介できるようになりました。この記事をきっかけに、少しでも多くの人にこのゲームを知ってもらえたら嬉しいです。

また輸入から翻訳までご協力いただいた岡山の仲間たちや広島の諸先輩方、江戸ミニチュアボードゲーム会の皆様には本当にお世話になりました。

改めて感謝申し上げます。

 

フレイムズ・オブ・ウォーとは?

フレイムズ・オブ・ウォーは、第二次世界大戦をテーマにした本格的なミニチュアウォーゲームだ。プレイヤーは司令官となり、1/100スケールの戦車や歩兵を駆使して戦場を指揮する。

日本ではまだ知名度が高くないが、世界的には人気が高いゲームであり、歴史ファン・模型好き・ウォーゲーム初心者からベテランまで幅広い層に楽しまれている。

このゲームはニュージーランドの Battlefront Miniatures 社が2002年に開発した。以降、ヨーロッパ戦線、北アフリカ戦線、東部戦線、太平洋戦争といった多彩な戦場を再現できるルールブックやエキスパンションが発売されている。

プレイヤーは歩兵・戦車・砲兵を編成し、自分だけのアーミーを作成する。ターン制で進行するゲームはサイコロによる判定で移動や射撃が行われ、戦史に基づいたリアルな戦術体験が可能だ。


 

 

3つの時代で描かれる戦場

フレイムズ・オブ・ウォーは、第二次世界大戦を3つの時期に分けて遊ぶのが特徴だ。

まずは「Early」。ポーランド侵攻やフランス戦線、ダンケルクといった前期の戦いが舞台になる。無敵を誇ったドイツ軍の電撃戦を体験できるのがこの時代だ。

続いて「Mid」。独ソ戦やアフリカ戦線が中心となる。戦車に7.5cm砲が搭載され始めたことで火力バランスが変化し、より重厚な戦いが展開される。さらに2025年夏には「The Pacific」も加わり、旧日本軍を軸に太平洋戦争を再現できるようになった。

そして「Late」。ノルマンディ上陸作戦からベルリン陥落までをカバーする後期の戦いだ。各国の名だたる兵器が揃い、派手で壮大な戦場を再現できるため、最も人気の高い時代といえるだろう。


 

ルールと特徴

このゲームの醍醐味は、なんといっても車両戦闘の奥深さにある。戦車は前面と側面、背面で装甲の厚さが違い、どの方向から攻撃を受けるかで生き残れるかどうかが決まる。正面からは歯が立たない相手でも、側面や背後に回り込めば勝機が見える――そんな駆け引きが常に求められるのだ。

射撃の手順も面白い。命中判定、セーブ判定、そして火力判定(Firepower)と段階を踏むのだが、命中判定は攻撃側の腕前ではなく、防御側ユニットの「Is hit on」の値を基準にする。つまり、新兵は不用意に飛び出すため狙われやすく、ベテラン兵は被弾しにくい。戦場の緊張感を見事にルールに落とし込んでいるといえる。

さらに、強力な兵器を積んだ戦車(ティーガー!)はコストが高く数を揃えにくいが、軽量級の車両は数を活かして攻める戦術も成立する。防御をすべて捨てた輸送トラックをあえて使う編成だってある。結局のところ、どんな軍を編成するかはプレイヤー次第であり、その選択こそがフレイムズ・オブ・ウォーの醍醐味なのだ。

 

 

必要なものと遊び方

プレイに必要なのは、ルールブックとミニチュア、サイコロ、そして距離を測るメジャーだ。戦場となるテーブルは少し大きめで、標準サイズは6フィート×4フィート(約180cm×120cm)だ。小規模な戦いなら4フィート四方でも十分なので、会議テーブルを合わせて遊ぶようになるだろう。

ゲームは基本的に二人対戦で、1回のプレイ時間は2〜3時間ほど。スターターセットを購入すれば、すぐに遊べる環境が整う。ルールブックの日本語版は当サイトで無料公開しており、疑問点はDiscordで質問できるので安心だ。

また、距離を測る際の単位はセンチでもインチでも構わない。海外のプレイヤーと合わせたいならインチ、日本の環境に慣れているならセンチを選ぶとよいだろう。どちらを使うかは、ゲーム開始前に相手と相談して決めて欲しい。

*ユニットのデータカードにはインチ表示とセンチ表示が併記されている。ゲームを遊ぶ前にどちらを使うかお互いに話し合おう

 

 

ミニチュア塗装の楽しみ

ゲームとしての面白さに加えて、模型ホビーとしての楽しさもフレイムズ・オブ・ウォーの大きな魅力だ。1/100スケール(15mm)のミニチュアは小さいながらも造形が細かく、塗装次第で驚くほどリアルになる。

泥汚れを再現するウェザリングや、部隊ごとのマーキングを描き込むことで、自分だけのアーミーを完成させることができる。地形や建物をジオラマとして作り込めば、机の上がそのまま戦場になる。

しかも、塗装は必ずしも史実に忠実でなくていい。実際の戦場でも迷彩は現地で施されていたため、同じ部隊でも模様はバラバラだった。資材不足で塗料の色が変わることも珍しくなかったという。つまり、自分のイメージするペイントはすべて素晴らしいもので、自分自身の軍隊となるのだ。

*黒サーフェイサーの後にファレホジャーマンダークイエローを吹いた状態。これだけでも十分見ごたえのあるキットになるぞ!

 

 

おわりに

フレイムズ・オブ・ウォーは20年以上続くタイトルでありながら、今なお世界中で愛され続けている。戦術性と歴史再現性、そして模型ホビーとしての魅力が一体となったこのゲームは、単なる遊びを超えた奥深さを持っている。

今回の記事では概要を紹介するにとどまったが、まだまだ語り尽くせない魅力が山ほどある。できる限り順番に記事を続けていくので、次回も楽しみに待っていて欲しい。

Flames of war

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