エラディケイターの対戦車火力を活かす――インパルサーとの組み合わせと運用のポイント

スペースマリーンの対戦車歩兵として、再び注目されているのがエラディケイター・スカッドだ。短射程と足の遅さという弱点はあるが、敵戦車に接近できれば、そのポイントを大きく上回る損害を与えられる。今回は、メルタ兵器装備の部隊に焦点を当て、火力と運用、支援の組み合わせを解説する。

重装甲の対戦車専門部隊

エラディケイターは、マークX・グラヴィスアーマーを装着するプライマリス・スペースマリーンである。通常の歩兵より動きは遅いが、防御力に優れ、強力なメルタ兵器で敵の重装甲を焼き抜く。重厚な装甲と近距離火力を重視するサラマンダーとも相性のよい部隊だ。

ミニチュアは第9版のインドミトゥスで初登場し、後に3体入りの組立キットが発売された。装備を選ぶうえで重要なのは、組立キットにマルチメルタが含まれていること。動画で扱う3体編成は、この武器を1門組み込んだ構成である。

ポイントは現在の時点で3体100ポイント、6体200ポイント。移動力5インチ、耐久力6、負傷限界3、アーマーセーヴ3+を持つ。一般的なスペースマリーン歩兵より頑丈だが、強力な攻撃を受け続けられるほどではない。遮蔽物や輸送車両を使い、射撃する機会を確保したい。

武器自体の性能が向上

3体編成では、2体のメルタライフルによる計2発と、1体のマルチメルタによる2発を合わせ、合計4発を撃つ。

通常の攻撃は攻撃力10、貫通値-3、ダメージD3+2。最低でも3ダメージを与えるため、重装歩兵にも一定の効果がある。ただし、発射数が少なく、歩兵の大群を処理する用途には向かない。

本領を発揮するのは、モンスターやビークルを狙う場合だ。対大型目標用のプロフィール(ハンター)では、射撃技能が2+、攻撃力が12になる。耐久力10程度の戦車に対しては通常3+、耐久力12の目標にも4+でウーンズロールが成功する。

さらに、マルチメルタは近距離でメルタ3の恩恵を受け、1発で最大8ダメージに達する。ユニットにはダメージロールのリロールもあり、低い出目を振り直して火力を安定させられる。

以前のようなヒット・ウーンズ双方の幅広いリロールから、武器そのものの性能でダメージを出す方向へ変わった点も特徴だ。そのため、外部から得るリロール支援にも価値が生まれている。

近距離で火力が大きく伸びる

3体編成・追加支援なしでの平均ダメージは次のとおりだ。

3体編成・追加支援なしの平均ダメージ
攻撃対象 メルタの追加ダメージ圏外 メルタの追加ダメージ圏内
耐久力10・セーヴ3+のビークル 約8 約13
ランドレイダー等の重装甲目標 約5 約7~8
耐久力10・スペシャルセーヴ4+のビークル 約5 約7~8

100ポイントで一般的な戦車に約13ダメージを期待できるのは強力だ。接近に成功すれば、一度の射撃で敵の主力を撃破し、投入したポイントに見合う働きをする可能性がある。

ただし、これは平均値であり、撃破を保証するものではない。攻撃回数が少ないため、数回の失敗で損害が大幅に減る一方、上振れすれば過剰なダメージにもなる。特にスペシャルセーヴを持つ敵には結果が左右されやすく、必要なら別部隊の追撃も準備しておきたい。

インパルサーが移動と生存を支える

最近特に高く評価されているのが、3体をインパルサーに搭乗させ、射撃デッキを利用する組み合わせである。

インパルサーは70ポイントで、移動力12インチ、耐久力9、負傷限界11。歩兵の移動力5インチという弱点を補い、メルタ兵器を敵の近くまで運べる。動画では、移動前に約21インチ離れていた敵まで、移動後にメルタの追加ダメージ圏内へ捉えることができる。

車両自身の対歩兵射撃も加わるため、対戦車に特化した搭乗部隊の不得意分野を補いやすい。撃破されても中の歩兵が生き残れば、相手はさらに攻撃を割かなければならない。

合計170ポイントで機動力と対戦車火力をまとめられる点が魅力だ。最近ではグランドトーナメントの無敗リストで、この組み合わせが2組ずつ採用された例もある。

徒歩と予備戦力にも役割がある

輸送車両を用意しない場合も、運用方法はある。デヴァステイター・ドクトリンによる全力移動後の射撃は、徒歩部隊の射程不足を補う助けになる。また、接近戦に捕まった際は、退却後に射撃できるタクティカル・ドクトリンが重要だ。もう一度射撃できるだけで、戦果は大きく変わる。

戦略的予備戦力から登場させ、側面の戦車を狙う方法も有効である。ただし、登場位置は相手の配置に左右される。最初から近距離射撃を確約されたものと考えず、敵の進路を制限したり、警戒のための配置を強いたりする役割も意識したい。

自陣の遮蔽物の裏に置き、接近してきた敵への反撃要員にするのもよい。足の遅さを補うために、敵が近づかざるを得ない場所を守らせる考え方だ。

支援は追加コストとの釣り合いで選ぶ

輸送車両との組み合わせを強化する候補として、他にもアイアンストーム・スピアヘッドがある。ヒットロールとウーンズロールをそれぞれ1回リロールできる支援は、少数の高威力攻撃と相性がよい。

こうした支援を加えた場合、耐久力10・セーヴ3+のビークルへの平均ダメージは、メルタの追加ダメージ圏外で約10~11、圏内で約16~17まで伸びる。ただし、すでに十分な火力がある相手には過剰になりうる。アーミー全体に役立つ支援かどうかも判断したい。

大型輸送車両ならリパルサーやランドレイダーも候補になる。リパルサーには部隊を再搭乗させる防御面の利点もあるが、3体を運ぶだけならインパルサーの低コストが目立つ。

キャラクターについても、必ず合流させたいわけではない。キャプテン(グラヴィスアーマー装備)は機動面や白兵戦を補えるものの、近接戦闘を狙う本人と射撃したい部隊では、役割がずれる場面もある。

サラマンダーのヴァルカン・ヘスタンによる攻撃力強化も、ウーンズロールの成功条件が変わる相手には有効だが、すべてのビークルに同じ効果があるわけではない。

エラディケイターを採用する際は、まず3体で狙う敵と接近手段を決めることが大切だ。1~2部隊をインパルサーに乗せる構成は、その役割を明確にしやすい。短射程を扱う工夫さえできれば、少ない投資で敵の重装甲を脅かす、頼もしい対戦車戦力になるだろう。

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